営業支援システム導入に際する不安と題し、これまで四回のブログ記事を執筆して参りましたが、今回が本シリーズ最終回です。
前回まで、全員が使うためのコツ、導入メリット、システム選定のポイント、費用対効果について述べましたが、システムの必要性は感じながらも現実はなかなか導入に踏み切れないケースが多く存在します。
決断を躊躇される経営者の方から、「現場が全員賛成しなければ導入し辛い」というお声が度々寄せられます。
この場合、導入まで年単位でかかる、若しくは導入に至らないケースが多く見受けられます。
私自身も経営者ですので、そのお気持ちはよくわかります。 しかしながら、経営者と現場社員では目線が全く異なります。 現場社員の方々は、新システム導入となると、一から全てを覚えなければならず、慣れ親しんだ現状業務を変更する「面倒なこと」と当然捉え、賛成に回る社員は少ないでしょう。

一方で経営者は「会社にとって良いことかどうか」という目線で全てを見ています。 例え全社員が反対しても、会社にとって有益であればやるしかない立場です。
特に営業支援システム導入は、顧客対応漏れを無くし、紙管理による情報漏洩リスクを減らし、対応履歴が未来永劫残ることでクレーム対応も説得力を持ち、結果的に社員の皆さんの身を守ることにも繋がります。 しかしそれが現場に理解されるのは導入して暫く経ってのことです。
例え現場が反対してもトップダウンで導入を決断し、初回のブログに書いたように大儀を説明しルール策定により導入を成功させる。
営業支援システム導入にあたって経営者にとって最も必要なこと、それは「嫌われる勇気」なのかも知れません。
* 次回からは「営業支援システム導入を成功させるコツ」シリーズを掲載致します。
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