最近の保険毎日新聞に、Amazonが保険ビジネスに進出するのか、
海外の保険会社はその出方を戦々恐々と見守っている、という記事がありました。
ご存じの通りAmazonは個人情報に加え、個人の趣味趣向や
行動パターンの膨大なデータを保持しています。
それらの情報に基づいて最適な保険商品を販売していく、
更に情報を蓄積し確度の高い商品を適切なタイミングで提案することが可能になります。
そうなるとネットだけで完結してしまうビジネスモデルも大いに
考えられます。
ライフネット生命は既にネット上で保険を販売していますが、Amazonの強みは上述の通り、個人の様々な情報を保持したうえに
提案できるという点です。
リアルからネットへ、という流れは様々な業界でこの10年ほどで
アメリカで特に顕著に起きています。
・ Apple Musicなどの音楽配信の登場
→ 2006年 タワーレコード(米国)倒産
・ Netflixなどのネット動画配信の登場
→ 2010年 ブロックバスター 倒産
・ Amazonなどの電子書籍・オンライン本屋の登場
→ 2011年 ボーダーズ倒産
いずれのチェーン店もかつては全米中を席巻し、
街中のいたるところで見られましたが、一瞬にして倒産に
追い込まれました。
ネット vs リアルにおけるネットの利点は;
・ 店舗費用や人件費が抑えられ、安価に商品提供できる
・ いつでもどこでも自分の好きな時に注文できる
・ 商品のライナップに制限がない(スペースの制限がない)
などが挙げられます。
そう考えると、保険商品購入についても上記のような利点が当てはまるのではないでしょうか?
ネットでの現状大きなハードルは、「保険のことはよくわからない」という心理的抵抗であり、それをAmazonのような会社が本当に必要で最適な商品を自動的に提案してくれるということが当たり前になれば、そのハードルはクリアされてしまいます。
リアルで生き残るには、ネットが追い付けないハートのあるきめ細かい顧客サービスに磨きをかけることが鍵なのかもしれません。
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