
前回のブログで述べましたように、日本の社会構造の変化に伴って急速に企業経営の見直しが行われています。
金融業界では、経営に課題が見られる複数の地銀に金融庁が立ち入り検査に入り、3メガ銀は旗艦店の数を現在から半減させ、合計で3.3万人の人員の仕事をAIに振り向けるなどして合理化する計画を相次いで最近発表しました。
3メガ銀の収益の約4割は海外での売り上げであり、国内需要は現在の人員数と店舗数に見合わない状況が続いているのです。
消費者の動向をみると急速なデジタル文化の普及により、より簡単にスマホやPCによるネットバンキングが進み、銀行のリアルな店舗に求める役割は以前ほどの価値がなくなりました。
人口のピーク時でかつアナログ時代の人員体制や店舗体制を維持できるはずがなく、今後も不断の改革が行われていくと考えます。
AIの活用が現実的になったことも大きく貢献しています。
では保険業界はどうでしょうか?
相変わらず量的拡大を目指した経営路線のままではないかと思うのは私だけでしょうか?
保険会社に勤務していた時代に、誰よりも量的拡大をひたすら目指してきた私だからこそ、その痛みを人一倍感じます。
じつは改正保険業法を考える時に、その改正主旨は「顧客本位の業務運営に関する原則」の原点となっており、さらにその背景には社会のこうした変化があるのだと思います。
この変化は金融業界だけでなく、日本の伝統的な企業も同様であると思います。
そして重要なことは、これらの変化は過去に誰も経験したことがなく過去の経験値が役に立たないということです。
それでは今後も保険代理店を継続して行く場合、何を変えるべきなのでしょうか?
次回に続く
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