当ブログの第12回で、金融庁(財務局)による金融検査において、
何が検査され、どのような指摘がされているかについての情報は業界新聞や金融検査結果事例集で知ることが出来ると書きましたが、
もう少し具体的に書いてみます。
<業界新聞>
■2019年1月15日「保険毎日新聞」東海財務局・水谷保険監督室長
2018年10月3日に開催された「東海財務局セミナー」で
「改正保険業法の施行を受けた保険代理店の体制整備等について」
と題した水谷室長の講演内容が記載されています。
<以下記事からの抜粋>
●代理店としての経営方針が掲げられ、社員全員に浸透されているか
●意向把握等に使用した書類を適正に保管しているか
●合理的な理由なく特定商品に誘導していないか
●手数料の高い商品を強く勧めていないか
●推奨商品が募集人毎に相違していないか
●乗換時の不利益事項を十分に説明しているか
●保険会社からのガイドライン、マニュアルなどを代理店独自に修正しているか
●聴くだけでなく、読み合わせやロープレなどの能動的な研修がされているか
●内部監査や自己点検を実施し、記録を残しているか
●失効・解約の全契約について、適切な募集であったかの確認をしているか
●昔からの営業スタイルから脱却できない募集人を指導しているか
■2019年3月19日「保険毎日新聞」吉田桂公弁護士(元金融検査官)
2019年2月19日に弊社が開催した保険代理店セミナー
「顧客本位の業務運営―これから始まる保険代理店同士の競争」
で、吉田弁護士が以下の説明をしています。
●保険代理店検査での着眼点は、自主点検や内部監査を実施しているか
●詳細な業務記録(顧客対応、意向把握、情報提供等)を残しているか
■2018年11月12日「新日本保険新聞」(生保版)東海財務局・佐藤金融検査第四課長
●保険代理店の検査は、改正保険業法に係る対応状況が主なポイント
●大手や都市部の代理店だけでなく、地方の小規模な代理店への検査も心がけて行く
これらの項目について自己点検し改善するだけで、
代理店としての業務品質の向上に大いに貢献すると思われます。
次回に続く
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