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【改正保険業法を考える②】これは大きな変化の一例です。

作成者: 松本 高明|2017/08/24 1:00:00

「改正保険業法は守るべき法律だから対応する」と考えるよりも、時代が求める大きな変化の一つであり、「前向きに取り組むことで先が開ける」と考えた方が良さそうです。

 

 

今後の募集環境に影響を与える要因は数多くありますが、その一つがITテクノロジーです。

既契約者が保有している多岐に渡る過去の商品内容や、現行商品の全てを熟知し、一人一人背景の違う顧客に最適な保障を提案するといったことは、いずれAIの力を借りた方が良さそうです。

膨大な情報の蓄積・分析・提案といった作業はAIの得意とする分野だからです。

 

AIを利用すれば、人はその得意な分野に専念することができます。

その一つが、顧客自身が気づいていない必要性に気づいてもらうといった、シンプルですが高いコミュニケーション能力を求められる分野です。

 

顧客はいつも保険のことを考えている訳ではありませんし、保険やファイナンスに関する豊富な専門知識を持っている訳ではないので、AIの導き出した「説明なき結論」に関心を示すとは限りません。

顧客に「保険」を奨めるのではなく、その顧客にとって何が本当に必要な「保障」なのかを一緒に考えて、最後は顧客に判断してもらうという人間系の仕事が重要です。

それが顧客の真の意向を確認することであり、改正保険業法が求めるところの意向把握・確認義務です。

 

 

保険募集における今後の予想される変化は他にも数多くあります。

「改正保険業法」や「顧客本位の業務運営」に取り組むうえで、いち早く時代の求める変化を味方にしてしまうことが、勝利の方程式を得ることになるのではないでしょうか?

 次回記事:【改正保険業法を考える③】掛け算と引き算

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